自然栽培のお野菜との出会い1
きっかけは、成城で自然農法を営むブルーベリー農園、
宍戸園さんにおじゃましたことから始まります。
そこで頂く採れたてブルーベリーやハーブたちの、
味の濃いこと!おいしいこと!
奥様の直美さんがまた、それらの食材を大胆に(たくさん)使ってくださるため、
一緒に開催する講座では、輪をかけておいしいお料理やケーキ、
ジャムなどがいただけるのでした。
私は最初、農業のことなどまるでわからなくて、
「有機栽培はいいお野菜」くらいにしか思っていなかったのです。
そんな私に宍戸園のご主人が語ってくれた「自然農法」は、
作物に対する、自然に対する愛情がひしひしと感じられ、
感動さえしてしまうお話でした。
それは、肥料を与えて土の力をつけようとするのではなく、
本来の自然のサイクル、
葉を食べる虫がいて、その虫を食べる虫や鳥がいて、
そのフン、枯れ葉、動物たちの死骸を分解するミミズや微生物がいて、
再び土に帰り、
豊かになった土壌で再び葉っぱが育っていく、
それを利用しましょう、という農法でした。
もちろん農薬はまかず、
虫に食べられても、その虫を食べる虫や鳥がまた現れるし、
ま、多少食べられても、そこは動物たちともうまく共存していきましょう、
というようなおおらかさが見られる、
そこには自然と共存する、
人間も自然のサイクルの中で食物を分けてもらう、
というような、素敵な哲学がありました。
ミミズや微生物も、自然のサイクルでは大切な役割を持った住人たちです。
彼らがいないと、枯れ葉や動物たちの死骸も、
土の栄養に帰ることができないのですが、
”トラクター”は、その彼らを殺してしまうそうです。
そして、農薬や肥料で補う土は、自然のサイクルがないため、
毎年さらに農薬や肥料を使わないと土の力がなくなってしまう悪循環に陥っている、
そんな事実がようやくわかってきたのでした。
宍戸園さんでは、最初に農園を起こした4年ほど前、
イキのいいミミズたちを山の中から取ってきて、放したとか。
そんな話を聞くと、ミミズくんにもまた愛着が湧いてきてしまいます。
そして世田谷の真ん中で農地を構える宍戸園さんは、
地域へや環境への心配りも忘れません。
ハーブを植えているのも、地域の人が安らいでくれればいい、
そして場所柄、おしゃれこころもちょっとあるようです。
「人にも地球にも優しい農業」
これ、素敵ですね。
それになんたって、味が違う、おいしい!
体も元気になるようです。
そしていつしか私には、
スーパーのお野菜が死んだように見えるようになってしまったのでした。
2005.2.2